荒川区に質問・要望書を提出しました

隅田川医療相談会から、荒川区福祉事務所の生活保護制度の運用に関して、
下記の通り要望書を提出しました。なお、本件について報告してくださったAさんの手記も添付資料として提出いたしました。

 

    生活保護制度の運用に関する質問及び要望書

 

〒116−8501
東京都荒川区荒川二丁目2番3号

荒川区長 西川 太一郎 殿
荒川区福祉事務所長 片岡 孝 殿
荒川区生活福祉課長 田中 俊和 殿

 

平成29年5月29日
隅田川医療相談会
代表  池亀 卯女
(事務局)〒116-0014
東京都荒川区東日暮里1-36-10
電話:070-5542-9831

 

私たち隅田川医療相談会(以下「相談会」とします)は、2001年から毎月第3日曜日に隅田公園において、生活に困窮している方々を対象に健康相談・生活相談等を行っている、医師・看護師・鍼灸師・弁護士・市民などから成るボランティア団体です。開催日の翌平日は、生活保護の申請を希望された方と共に、医療機関や福祉事務所等に相談会のメンバーが同行しています。

平成29年4月17日に相談会のメンバーが同行し、貴庁福祉事務所に生活保護の申請をしたAさんから報告がありました。これについて、 下記の通り質問及び要望を申し述べます。主に対応されたB氏がどのような役職・立場の方で、どのような権限・根拠で一連の発言をされたのかを明らかにしたうえで、ご多忙中に大変恐縮ですが、平成29年6月末日までに貴庁から文書で回答をいただけるようお願い申し上げます。

なお、本件に関するAさんの手記を別途普通郵便にてお送りいたしますので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。 

質問及び要望

1.申請者(相談者)の入院を決定する過程について

2.個人情報の守秘義務について

3.申請者(相談者)に対する威圧的な話し方について

 

質問に至る経緯

平成29年4月17日、Aさんは相談会のメンバーが同行し、貴庁福祉事務所に相談に行きました。その際に相談係の職員からの指示を受けて、城北労働福祉センター(以下「センター」とします)で健康診断を行いました。その診断結果を持って、同日午後に貴庁福祉事務所において相談係の職員と話し合いをした際に、健康診断の結果を見た職員が、高血圧を理由にAさんに入院の可能性があると言いました。その日は職員が14時から他の予約があるとのことで、翌日改めて来所するよう指示されました。

翌日(平成29年4月18日)Aさんが貴庁福祉事務所に行くと 、B氏から、入院の必要性があるので入院の手配をするという旨の説明を受けました。その後、港区の済生会中央病院に打診したが受け入れられず、結果的に埼玉県さいたま市大宮区の宇治病院で入院の受け入れが決定しました。この時の状況について、Aさんは、入院の手配を一方的に進められて、書類にサインを求められたとおっしゃっています。
同日午前中に、担当のCケースワーカーとB氏の同行により、介護タクシーで宇治病院に行きました。Aさん自身は入院の必要性を感じていなかったうえ、突然埼玉の病院に連れて行かれたことについて困惑しました。この時点ですでに不安を感じていたAさんに対して、B氏は待合室にて、病院スタッフや他患など来院している人にも聞こえるくらい大きな声で「若いのだから、早く仕事を見つけ、借金を清算して自立するように」「あなたは住所不定だから死んだら無縁仏扱いになる」といった趣旨の話をして病院をあとにしました。

困惑したまま入院したAさんは、3日後(平成29年4月21日)の朝に血圧が下がったこともあり、自主的に退院を申入れ、宇治病院から貴庁福祉事務所に連絡がなされ、即退院となりました。同日午後にAさんから報告を受けた相談会は、平成29年4月24日にAさんと共に貴庁福祉事務所に行き、B氏に事実経過を確認させていただきました。

B氏の回答を受けて、相談会は貴庁福祉事務所の生活保護制度の運用に疑念を抱き、質問及び要望をさせていただいた次第です。

質問及び要望の趣旨

1.   申請者(相談者)の入院を決定する過程について

相談会はAさんが入院となった経緯について疑念を抱きました。4月24日にB氏に説明を求めたところ、「センターの診断に入院の必要性は書かれていなかったが、精密検査の必要性が指摘されており、血圧も下が135あったため、危険な状況と判断して病院に相談した」との回答をいただきました。しかし、相談会のボランティア医師による診察は、継続した医療機関への受診は必要だが、入院の必要はなく、通院で検査をすれば問題ないという結果であり、その旨を書いた紹介状も相談員に見せています。B氏の説明では、病院に相談したうえで入院を決定したとのことでした。しかし、Aさんは初めて相談に訪れた4月17日にはすでに相談係の職員から入院の必要性を示唆されており、入院を前提として病院に相談をしていたと考えられます。

相談会の見解としては、入院の要否を決定する為には、専門職(嘱託医や近医の受診)からの判断・助言等に基づいて行われるものかと考えます。医療機関から入院の必要性が指摘されていなかったのにもかかわらず、入院の決定を貴庁福祉事務所の職員が判断していることについて、貴庁の見解をお答えください。

 

. 守秘義務について 

  4月18日に宇治病院に同行したB氏から、プライバシーが確保されていない病院の待合室で、Aさんは「早く仕事を見つけて自立するように」といった指導を受けました。これについて、4月24日にAさんはご自身からB氏に「ああいう場所で話をしてほしくなかった」とお伝えされました。その際にB氏は、病院の待合室でそのような話をした記憶はないが、福祉事務所の待合室で入院を勧めたり、借金の問題を早く解決するように勧めたりしたことを認めました。そのうえで、「そのような話は相談室の中でしなければならないのに、その時は時間がなかったから待合室で話してしまった」と説明され、謝罪されました。Aさんは、病院の待合室でも同じことをされたと再び主張しましたが、B氏は「記憶はないが、そんなことをやっていたら私のミスなので、謝罪する」と回答しました。

B氏は、守秘義務を違反したことについて認め謝罪されました。しかし、守秘義務については地方公務員法で定められており(第三十四条第一項)、違反した場合には罰則も定められている通り(第六十条第二項)、非常に深刻な問題です。

また、過去に貴庁福祉事務所に相談した者が、受付カウンターで個人的なことについて質問を受けたケースもあり、当該職員に守秘義務について指摘したこともあります。

このような経緯があるため、 相談会は、貴庁福祉事務所で相談業務に携わる職員への守秘義務の教育を徹底していただけるよう強く要望いたします。また、今回の違反に関する貴庁の見解及び今後の再発防止のための具体的な対策をご提示ください。

.  相談者に対する威圧的な話し方について

 退院後に相談会が受けたAさんの報告では、福祉事務所内での面接の際、隣の相談室での相談内容が聞こえるような状況だったと話しており、その為Aさんの話も隣の相談室に聞こえてしまい嫌だなと感じたと話しています。前述の守秘義務も守られておらず、病院の待合室で就労に関する指導を受けただけではなく、B氏の話し方が大きな声で威圧的であり精神的苦痛を受けたと話しています。4月24日に相談会が同行した際にも、Aさんと相談会のメンバーが質問や説明をしようとしても、B氏が途中で威圧的に話を始め、一方的に伝えたいことだけを大きな声で話しているため、Aさんは「そんなに一方的に話されても、全部覚えられない」とおっしゃっていました。

Aさんは本件のあと、体調が悪く通院を希望していますが、「福祉事務所には行きたくない、B氏には会うのは避けたい、担当のCケースワーカーと話をしたい。」と話しています。今回のケースだけではなく、過去に相談会が精神疾患の方に同行した際には、B氏の威圧的な話し方を理由に、「福祉事務所には行きたくない」とおっしゃる方もおり、数日後には失踪してしまいました。

福祉事務所に相談に行かれる方々は、生きるか死ぬかといった状況のなかで、やっとの想いで辿り着く方もいます。相談会が同行する人々は、精神疾患を抱えている方も多く、そのような方たちが、最後の希望として行き着くのが福祉事務所です。威圧的な話し方が、その人たちの生きる力を奪ってしまうことは容易に想像できることです。

相談者が委縮するような威圧的な話し方をやめていただき、丁寧に聞き取りを行っていただくよう強く要望します。これについて、貴庁の見解をご提示ください。

以上です。誠意ある対応をお願い致します。

隅田川医療相談会一同

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